腹黒アニキの裏日記

act.3



注!!)ここのアニキは真実の変態です。
間違われてここに入室してしまわれた方は、今すぐ引き返すことをオススメします。
また18歳未満の方の閲覧は禁止いたします。
前途ある青少年を汚したくはありませんので。



 ……何てことだ…。
 この俺が、こんなことになろうとは?!!
 ああ、確かに今回は最初から不穏ではあった。
 拓海が俺ではなく史裕を連れて下見に行くなどをしたり。
 だがそれも、藤原の「駄目です!俺はFCに乗ってる涼介さんが好きなんです!!」の言葉で一気に気分は上昇。股間のスカッドミサイルも角度上昇。
 初めての藤原からの愛の告白に、俺の理性は焼き切れ、思わずその身体を抱きしめ思う存分に口の中に舌を突っ込んだ。
 本当はスカッドを突っ込みたい。しかし舌で我慢したのだ。
 藤原のあの少し厚みのある唇を、腫れるぐらいに吸い、甘噛みし、舌を絡めて唾液を彼の口の中に注ぎこんだ。もちろん俺も彼のを味わった。
 腰が立たず、俺にしなだれかかる藤原の尻を撫でながら、俺はもう今晩にでも食ってやろうと心に決めていたものだ。
 だが―――。
 いや、今はまだその話ではないな…。
 ああ、そう言えば、あの時、うっとりと俺に尻を撫でられる藤原をいいことに、俺は彼のポケットに盗聴器を忍ばせたのだったな…。
 あれは、俺がハチロクに備え付けるために松本に発注し、彼がすぐに試作品として持ってきたものだった。
 これで万が一、史裕が下見中に藤原に不埒な真似をしようとも阻止は出来る。そして史裕だけではない。他の危険な獣たちからも藤原を守ることが可能だろう。
 だから安心しろ、俺のハニー。そう思いながら藤原の尻を撫でていたら、あいつは何ともうっとりとした顔で俺に「もっと」と囁いた。
 どうやら藤原は尻を撫でられるのが好きらしい。俺はそれをこれまでの接触で悟っていた。
 彼は尻を撫でると、清純な様相から一変し小悪魔に変貌する。罪な奴だぜハニー。俺はその変貌を愛でながら脳内で今夜の藤原の媚態を思い描いた。
 すっかり心は時代劇の悪代官。震える町娘の帯をクルクルと外して、「良いではないか〜」と着物を剥ぐ。妄想の中での藤原は、もちろん町娘だ。頬を染め、体を震わせながらも快感に解けていく藤原。ああ、倦怠期になってきたら、そんな遊びもいいかも知れない。
 そんなめくるめく想いの俺に、啓介は、
「…アニキ。チンコ勃ってる…」
 と何か嘆いているようだった。
「ああ。勃ってるな。だからどうした?」
 そう言い返し、睨んでやれば啓介はどうやら泣いているようだった。史裕といい、啓介といい、本当に無駄なことが好きな奴等だ。
 だがそう妄想する俺に、藤原のエマージェンシーコール。
 どうやら史裕までもがまた無駄な行為をしたようだ。
 急ぎ啓介を足に使い、藤原の下へ駆けつければ、そこには固まった史裕と涙目の困惑した藤原。
 可愛い奴め。
 俺がいなくて不安だったんだな…フフフ…。
 俺は藤原の心の望み通り、史裕を啓介に任せ彼と下見に残った。
 本来なら即効そこの茂みで、いやまたはそこの木に藤原を立たせ、後背位から圧し掛かって食いたいところではあるが、バトル前。
 スカッドと共に必至の我慢で藤原を膝の上に抱え、尻を撫でながら感情の抑圧についてのレポートを脳内にて作成した。
 そして肝心のバトル終了後。
 藤原は望む通りの結果を残し、また相手チームのクラッシュ等あったようだが、そんな事は些事である。相手が下手であっただけの話だ。
 啓介のバトルが始まり、そこで俺の不用意な啓介を贔屓した発言で藤原がどうやら嫉妬したようだった。
 唇を尖らせ、そのくせ涙目で、俺から必死に目を逸らし、でも俺を気にしながらそっぽを向く藤原は、もう頭からボリボリとむしゃぶり突きたいくらいに可愛かった。こんなに可愛い生き物が他にいるか?いや、いない!
 思わず暴走が止まらず、唇にキスをした瞬間に、俺の理性は焼き切れた。慌しく藤原の唇を舌で犯しながら服をむしるように剥ぎ、そのすべらかな肌に指を這わせた。
 胸の上にぽつんと輝くピンク色の乳首。それがほんのり固くなり、俺の指の中で踊る。
 手のひらから伝わる藤原の胸の鼓動は激しさを増し、すべらかだった肌がしっとりと汗ばみ、俺の手のひらに吸い付くように馴染む。指で探るように動かせば、ビクビクと背中が奮え、唇からは甘い喘ぎ声を漏らした。
 …エクセレント!!
 このままイケる!そう確信した俺は自分のスカッドを取り出すべく、ファスナーに手をかけようとしたその時、今思えば悪魔の声。松本が俺に言ったのだ。
「さすがに最初っからアオカンはマズイですよ、涼介さん」
 俺はその言葉で我に返った。
 俺の腕の中には息も絶え絶えな藤原。
 そしてベッド代わりのそこはハチロクのボンネット。
 …確かにしょっぱなからこれは如何なものか?
 俺はそう思ってしまったのだ!
 今から思えば何て愚かなことを…。
 あの時、迷わずスカッド取り出して突っ込んでしまえば良かった!!
 だが時は遅く、事態は進んでしまった…。
 俺が理性を取り戻し、では帰りにでも野望を実現しようかと計画している間。俺がほんの少し藤原から目を離した隙に、硬直していた史裕が藤原を連れ出し不穏なことを言い出したのだ。
「た、単刀直入に聞く。藤原は涼介とは別に恋人同士とか言うわけではないんだな?!」
 もちろん彼等の会話は、藤原の服に仕込んだ盗聴器のおかげで聞こえた。
 そしてあの言葉…。
 俺は時間が戻せるものなら、あの時、あの会話を聞かなければ良かったと後悔した。
 だが、言ってしまったのだ。藤原はあの言葉を。
「でも俺、昔から色んな人にそういうことされますよ?」
 それを聞いた瞬間、俺の意識はブラックアウト。
 色んな人?俺のほかに、藤原は色んな人に触られているのか??!
「ええと。俺、小さい頃から変なおじさんとかお兄さんとかに、見せられたり触られたり…」
 俺の脳内で、藤原のあの可憐な手に他人のチンコが握られる映像が駆け巡る。
 嫌そうな藤原の顔。しかし、藤原に無体をする嫌らしい中年の男は嬉しそうに、
『ほら、これが大きくなるんだよ。この手を動かしてごらん?…ああ、いいね。すごい気持ちいいよ…』
 と悶える…。

 オッサン殺す!!

「拉致されかけたり変なところに連れ込まれかけたり…」
 …拉致…。
 藤原が縛られ、薄暗いピンク色の照明のラブホテルに監禁。
『お願い、おじさん!俺をここから出して!!…ああ、嫌ぁ…ダメぇ、そんなところ触らないでぇ…ああん、いい…』
 縛られながらも、快感に涙し白いシーツの上で体をくねらせる藤原。
 
 ああ、俺は切実にその監禁男になりたいっ!!

「高校に入ってすぐにもサッカー部の先輩に押し倒されたり…、電車に乗ったらたいていチカンに合いますし…」
 先輩、だとォ?押し倒されたり…。
 埃臭い部室。
 人気の無い場所で、一人着替える藤原の背後から忍び寄る男。
『…あ、先輩。すみません、今着替えますんで…えっ?先輩、何で鍵閉めるんですか?』
 部室の小さな窓から、赤い夕暮れの色が室内に差し込み、二人を赤く染める。
『せ、先輩、止めて下さい!…や、そんなとこ、触らないで…ああ、せんぱぁい…』
『…藤原…ずっと好きだったんだ…』

 何だと?!この先輩野郎め!!俺だってずっと好きだったとも!!

 そしてまたも脳内の藤原は、満員電車でいろんな男の手により体中を触られ、恥ずかしそうに、頬を赤く染めながら息を荒くする。
『…こんなことされるの…好きなんだ…フフフ…スキモノだな…』
 悔しそうに唇を噛み締めながら、体を震わせる藤原。
『ほら、もうここ、限界じゃないの?我慢しないほうがいいよ…』
『く…あ…』
 小さく、声を上げながら満員電車の中で体を震わせ脱力する藤原。
『フフフ…可愛かったよ。明日もまたここにおいで。僕たちで可愛がってあげよう…』

 頼む!その中にこの俺も混ぜてくれっ!

 そんな脳内で巡る妄想とあまりの映像の衝撃に、俺は意識を失い気絶した。
 そして目覚めた俺を待っていたのは…うなだれ象さん。枝垂れ柳。
 俺のあんなに元気だったスカッドミサイルが…どこをどう頑張っても、うなだれ象さん!!
 こ、これが噂に聞くEDか…そう、勃起不全。中高年、または若年であってもストレスや精神的ショックのにより起こる疾患…。この俺がそうなってしまったと言うのか?!
 起きろ!俺のスカッド!!
 目覚めるんだ!
 どんなに刺激を与えても、頭の中で藤原が大股開いて誘うポーズの妄想を激しくしてみても、股間はピクリとも反応せず、優等生のようにキチンと布地の中に収まっている。
 かつて、齢十歳で立ち上がる事を覚えたこの俺の暴れん棒が、いまだかつてこんなに大人しくなったことは無い。
 たとえ気の無い相手だろうと、男らしく雄々しく立ち上がってくれたものだが…今は燃え尽きてしまったのか…。
 必至になって、暴れん棒を目覚めさせようとする俺を、扉の影から啓介が驚愕の表情で見つめ、
「…アニキ…もしかして…インポ?」
 そしてあいつは言ってはならない一言を言ってしまった…。
 フフフフ…啓介。
 今日から俺を兄と呼ぶな。
 今日からこの俺を、「魔王様」と呼べ!
 …俺の目の前全ての人間に…地獄を見せてやる…。
 手始めに…啓介。
 お前から地獄に落としてやろう…フフフ…。
 ―――俺の中で、ED魔王が目覚めた。





2005.8.12

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